安達太良山と中腹に位置するくろがね小屋（建て替えのため休業中）を中心に交流人口の拡大を目指す「ほんとの空ツーリズム！」の第１回推進会議が25日、二本松市民交流センターで開かれ、新年度に観光コンテンツを充実させてふくしまデスティネーションキャンペーン（ＤＣ）へ一丸で取り組む方針を確認しました。

　環境省、県、二本松市、猪苗代町、温泉、観光団体などで組織。くろがね小屋などを運営する県観光物産交流協会が事務局となっています。

　冒険（Adventure）と安達太良のタラ（Tara）を組み合わせたウエブサイトAdventara（アドベンタラ）を開設、観光情報を発信しているほか、くろがね小屋オリジナルカレーの出張販売などを通して地域ファンの増加を図るとしています。また、安達太良山の二本松側（岳温泉）・猪苗代側（中ノ沢、沼尻温泉）との二次交通を確立して縦走と異なる源泉が楽しめるよう、地域連携を強化していく方針。

　席上、くろがね小屋の工事概要の報告があり、新施設は地下１階・地上２階の木造で、避難シェルターとして噴石から守る屋根を強化、小部屋に分割して国際規格の２段ベッドで国内外の利用者に対応する。工期は2028（令和10）年11月末までとしています。出席者からは一日も早い営業再開を求める声が相次ぎました。