• 2025.1.25
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合戦場のしだれ桜、幹巻きで樹木を保護

 樹勢回復プロジェクトが進む合戦場のしだれ桜で24日、樹木を保護する幹巻きの作業が完了しました。幹の日焼けや乾燥、極端な寒暖などに対応するためで、殺虫剤を含ませたワラ製のこもを二重に巻いた上に麻布を巻きました。効果が現れるのは3~5年先とされ、しばらく〝包帯姿〟の幹を見守ることになります。

日焼けや寒暖差の影響を防ぐため、幹巻き作業を終えたしだれ桜

 桜の幹回りは3.4mと2.8m。合戦場のしだれ桜保存会は、作業に先立って22日、病害虫防除の薬剤を散布しています。2月からは枯枝の伐採、土壌改良に着手する予定。土壌改良は排水性に優れた改良土に入れ替えるもの。深さ60㎝、幅1mの溝を放射状に掘って、パーライト(ガラス質火山岩)層の上に改良土をかぶせ、根に酸素が行き渡りやすくします。昨春から4カ年計画で進められています。

 一方、資金確保は23日現在、864万7,503円に上りました。募金箱・口座振込が612万2,503円、終了したクラウドファンディングが252万5,000円。さらに資金を要するため、寄付を呼びかけています。

 保存会のメンバーは「長い年月を要するプロジェクトはこれからが正念場。みなさんの期待に応えられるよう、樹木医の指導を受けながら事業を進めていきたい」と決意を新たにしています。

高さ8~10mに及んだ幹巻きと、春を待つしだれ桜の枝先
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