• 2024.12.17
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旧石器~奈良・平安時代の出土品で二本松の歴史たどる

 二本松の旧石器時代~奈良・平安時代を出土品で紹介する「二本松の歴史~考古資料を中心に~」が、にほんまつ城報館1階の二本松歴史館展示室Ⅱで始まり、〝二本松市のあけぼの〟ともいえる生活の痕跡をたどる資料が多数並んでいます。来年2月16日まで。

縄文時代の出土品の数々

 日本列島で約2300年前ごろまで1万年間も独自の発展をとげたとされる縄文時代。市内でも石鏃(矢の根石)や石槍、穴を開けるための石錐、石斧、装身具、土器などが出土しています。ホヤ型土器、台付鉢、土偶、円筒埴輪などもあり、歴史ロマンを感じさせてくれます。一方、紀元後3世紀までとされる弥生時代の遺跡は市内8カ所のみで、少量の土器片しか確認されていません。

ひと際目をひくホヤ型土器
塚の越古墳から見つかった人骨

 古墳で発掘調査されたのは塚の越古墳1例のみ。安達地方の古墳文化は本宮市~大玉村が中心だったため、権力者の支配下にあった有力者が塚の越に葬られたとみられています。石室から人骨、副葬品の鉄鏃が見つかっており、周辺から須恵器甕、直刀、勾玉なども出土しています。

 古代安達郡の役所跡である郡山台遺跡からは10トンもの焼米が見つかり、2度の火災で溝にかき出されたものと分かりましたが、焼米にまつわる「虎丸長者伝説」も紹介しています。また、縄文~令和の二本松と国内の動きをまとめた分かりやすい年表も掲示しています。午前9時~午後5時。問い合わせは市教委文化課(電話0243-55-5154)。

大量に見つかった焼米と虎丸長者伝説も紹介
二本松と国内の動きがひと目で分かる年表
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