- 2024.12.17
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旧石器~奈良・平安時代の出土品で二本松の歴史たどる
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日本列島で約2300年前ごろまで1万年間も独自の発展をとげたとされる縄文時代。市内でも石鏃(矢の根石)や石槍、穴を開けるための石錐、石斧、装身具、土器などが出土しています。ホヤ型土器、台付鉢、土偶、円筒埴輪などもあり、歴史ロマンを感じさせてくれます。一方、紀元後3世紀までとされる弥生時代の遺跡は市内8カ所のみで、少量の土器片しか確認されていません。
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古墳で発掘調査されたのは塚の越古墳1例のみ。安達地方の古墳文化は本宮市~大玉村が中心だったため、権力者の支配下にあった有力者が塚の越に葬られたとみられています。石室から人骨、副葬品の鉄鏃が見つかっており、周辺から須恵器甕、直刀、勾玉なども出土しています。
古代安達郡の役所跡である郡山台遺跡からは10トンもの焼米が見つかり、2度の火災で溝にかき出されたものと分かりましたが、焼米にまつわる「虎丸長者伝説」も紹介しています。また、縄文~令和の二本松と国内の動きをまとめた分かりやすい年表も掲示しています。午前9時~午後5時。問い合わせは市教委文化課(電話0243-55-5154)。
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