• 2024.11.19
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ふるさとに感動を残し…大山忠作襖絵展が終了

 成田山新勝寺光輪閣の襖絵「日月春秋」全28面を一堂に公開した「大山忠作襖絵展」(10月1日~11月17日)の観覧者は2万7,674人に上り、大山画伯の長女・采子さんは「幅広い年代の方々にふるさとで襖絵を観ていただき、あらためて〝大山忠作は二本松の宝だ〟と評する声が多数寄せられた。父も喜んでいると思う。盛り上げてくれた二本松のみなさんに感謝したい」と成功を喜んでいます。襖絵は22日に新勝寺の元の位置に戻され〝最初で最後の里帰り〟を終えます。

最終日もギャラリートークで魅力を伝えた采子さん

 襖絵展は、二本松市民交流センター3階にある大山忠作美術館開館15周年記念企画として48日間開催。スケールと荘厳さから何度も足を運ぶリピーターも多かったそうです。また、準備段階から尽力した采子さんは、終盤にはギャラリートークを1時間ごと7回も開いて作品の背景や日本画の魅力を伝え、写真撮影やサインにも応じるなど来場者をもてなしました。采子さんを支援する女子会、ファンクラブの活動も成功の要因のひとつとなりました。

 当初目標の1万5千人を大幅に上回り、同美術館は「これからも大山作品の魅力を発信していきたい」と話しており、23日始まる常設展30期では新勝寺聖徳太子堂の壁画「楓」の大下図も公開する予定。常設展は来年3月30日まで。問い合わせは大山忠作美術館(電話0243-24-1217)。

記念撮影する采子さん。毎回、撮影を待つ来場者で列ができた
メッセージボードには大山画伯の偉業をたたえる言葉が多数寄せられた
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