- 2024.10.30
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大山忠作襖絵展、熱い思いの采子さん〝奮戦〟
大山忠作美術館(二本松市民交流センター3階)で開催中の「大山忠作襖絵展」入場者が1万人を突破、大山画伯の長女采子さんは「成田山新勝寺の門外不出の襖絵が二本松で見られる最初で最後の機会。1人でも多くの人に見てほしい」と熱い思いを話しています。
襖絵は大山画伯が2年がかりで制作した、成田山新勝寺光輪閣「日輪の間」「月輪の間」の「日月春秋」全28面。采子さんの強い要望から二本松への〝里帰り〟が実現しました。作品の魅力を伝えるため、采子さんは3匹の愛犬とともに東京から二本松へ〝プチ移住〟し、開幕当初は1日3回だったギャラリートークを5回に増やして、制作時の大山画伯の様子や作品を紹介しています。また、俳優・一色采子としても知られ、写真撮影やサインに気さくに応じる姿も人気のひとつとなっています。
「車窓から安達太良山が見えると父はいつも目を凝らして見入っていた」と思い出を振り返りながら、「安達太良山を毎日見ながら二本松の生活を楽しんでいます」と笑顔で話す采子さん。美術館開館を待たずに大山画伯は亡くなりましたが、「愛し愛された二本松で襖絵展が開催でき、(父は)幸せな人だと思う。美術館をもっと盛り上げていきたい」と、大山画伯の魂を胸に采子さんはきょうも案内人として駆け回っています。
襖絵展は11月17日まで。午前9時30分~午後5時。観覧料は一般800円、高校生以下400円。問い合わせは同美術館(電話0243-24-1217)へ。