• 2024.10.22
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襖絵展を記念〝大山ワールド〟の醍醐味を紹介

 大山忠作美術館(二本松市民交流センター3階)で開催中の「大山忠作襖絵展」を記念したトークショー「成田山新勝寺襖絵から知る大山芸術の魅力」が19日、同センターで開かれ、元福島県立美術館長で美術史家・早川博明さんと、大山画伯の長女・采子さんが〝大山ワールド〟の醍醐味を紹介しました。

大山芸術の魅力を紹介したトークショー

 早川さんは、大山画伯が復員後、初めて日展に出品・初入選した「O先生」(1946年)、欧米の動きに呼応した「群童」(49年)、日展の最高賞に輝いた「岡潔先生像」(68年)、ふるさとへの想いをシンボリックに描いた「智恵子に扮する有馬稲子像」(76年)、采子さんをモデルにした「爽涼」(80年)などの作品を紹介しながら、大山画伯の心情と画風を考察し、「日本と東洋の美を極め、日本画を守った色彩画家」と話しました。采子さんは、大山画伯の思い出やエピソード交えて作品への想いを伝えました。

 また、早川さんは襖絵「日月春秋」について、「自然に対する畏敬、美意識を描いた集大成のひとつ」とし、「現物を見るのは難しく、二本松での開催は奇跡に近い」と高く評価しました。

作品を交えて大山画伯の人と画風、業績を語る早川さん(手前)

 大山采子さんは12日には俳優・キムラ緑子さんとのトークショーを開き、新人俳優当時のエピソードやふるさとへの想いを語り合いました。

 大山忠作襖絵展は11月17日まで。午前9時30分~午後5時。観覧料は一般800円(高校生以下は400円)。問い合わせは同美術館(電話0243-24-1217)。

笑いにあふれた采子さんと緑子さんのトークショー(10月12日)
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