• 2023.7.30
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二本松少年隊をしのび、精神継承を誓う

 二本松少年隊の命日にあたる7月29日、大隣寺で墓前祭が行われ、関係者約120人が戊辰戦争でふるさとを守るために散った少年隊戦死者の冥福を祈りました。同寺は丹羽家の菩提寺で、少年隊62人のうち戦死した16人の供養塔があります。

 二本松少年隊顕彰会の三保恵一会長、丹羽家18代当主・丹羽長聰氏が献花、本多勝実市議会議長が追悼のことばを述べたあと、宗派を超えた仏教和合会が読経。155年前のこの日、落城した二本松藩の悲劇をしのびました。あいさつした三保会長は「少年隊士の崇高な心は二本松の誇りであり礎。後世に精神をつないでいく」とあらためて誓い、丹羽氏も「次世代に心を伝えたい」と思いを語りました。

 神道流二本松吟詠会が「二本松少年兵士を弔う」などを献吟。おもてなし二本松少年隊は献花、焼香しました。

献花する三保会長(左)と丹羽氏
大隣寺での思い出を交えあいさつする丹羽氏

 前日には二本松市民会館で顕彰祭が行われ、二本松南、二本松北、岳下の3小学校児童が舞踊や剣舞、福島岳風会二本松吟詠会が献吟、二本松剣友会が小野派一刀流五行組太刀の形を披露し、少年隊をしのびました。また、顕彰作文コンクール優秀賞の伊藤千奈津さん(油井小6年)、佐藤健さん(岩代中2年)が作文を発表、郷土愛と命を大切に生きる使命を訴えました。

(上から)ステージで熱演する二本松南、岳下、二本松北小の児童
作文を発表する伊藤さん(右は佐藤さん)
少年隊を慰霊した「おもてなし二本松少年隊」メンバー
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