安達太良山（1,700ｍ）の沼ノ平火口から東に約1.4㎞の山麓にある「くろがね小屋」は、老朽化に伴う建て替え工事のため４月から営業を休止しています。工事によりトイレが使えないことから、県は登山客に注意を呼び掛けています。また、岳温泉観光協会などは周知に努める一方、携帯トイレの活用を求めています。

　くろがね小屋は1964（昭和39）年に建設され、登山客に親しまれましたが、豪雪・強風・強酸性の厳しい条件下で老朽化が進み、火山噴石等に耐えられる防災・観光施設に生まれ変わることになりました。2025年度完成予定。

　あだたら山ロープウェイ山頂駅（1,350ｍ）にトイレはありますが、ほかにないことから安達太良自然センターは、安達太良オリジナル携帯トイレキット（協力金込み400円）を作製。同センター、岳温泉観光協会、奥岳登山口・ロープウェイ乗り場で販売しており、週末にはくろがね小屋前に携帯トイレブースを設けています。

　関係者は「熱中症予防のためにも水分補給は欠かさず、安全に登山を楽しんでほしい」と話しています。