• 2023.1.12
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寒づくり…新酒の仕込みに追われる蔵元

 二十四節気の大寒(1月20日)に向かって寒さが厳しくなる中、二本松市の各酒蔵では新酒の仕込みに追われています。低温でじっくり寝かせて生み出す繊細な風味は寒づくりならでは。大吟醸や特別酒などこの時期が最も適している、とされます。

 千功成の蔵元・檜物屋酒造店(松岡)では連日、朝8時に大きな甑(こしき)で酒造米を蒸し上げ、冷まして麹にする作業が続けられています。酒米は山田錦、五百万石、夢の香、美山錦など数種類あり、精米率も40~60%など銘柄によって異なります。酒米は麹などとともにタンクに仕込まれ、発酵したのち二本松を代表する酒に生まれ変わります。大吟醸は約1カ月掛かりで出来上がるそうです。

 同蔵の高級酒「大吟醸袋吊り」「千功成吟醸」は酒米を40%まで、「千功成純米吟醸」は50%まで磨いて仕込んでいます。作業は2月20日ごろまで。問い合わせは同店(電話0243-23-0164)へ。

▲ 蒸し上げられた酒米は冷ました後、麹を付けるためすぐ運ばれる ▼
タンクに運ばれた酒米や麹はじっくり発酵する
仕込みを終えたタンクでは温度管理など気苦労は絶えない

 2月11日に酒まつり、地酒飲み比べが楽しめます

 二本松市内4酒蔵の新酒や銘酒の飲み比べが楽しめる「2023にほんまつ酒まつり」が2月11日午後4時30分から二本松御苑で開かれます。二本松商工会議所の主催。

 純米大吟醸雫酒金之丞(奥の松)、頌歌(大七)、人気一大吟醸、千功成大吟醸袋吊りなどの高級酒をはじめ、純米吟醸かめぐち番(奥の松)、雪しぼり生原酒(大七)、人気一ロンタームスパークリング純米吟醸の新酒など20銘柄の地酒とふくしま農家の夢ワインが味わえます。

 参加費はおつまみ折詰付き4,000円。先着160人。前売券は奥の松酒造、大七酒造、人気酒造、檜物屋酒造店の各蔵元、二本松御苑、二本松商議所で販売しています。問い合わせは二本松商議所(電話0243-23-3211)へ。

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2月に行われる酒まつりのPRポスター
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