二本松市木幡にあるふくしま農家の夢ワインで11日、シードルの仕込みが始まり、羽山リンゴ「王林」の搾り作業が行われました。さわやかで風味豊かなシードルとして月内に発売されます。引き続き、羽山リンゴ「サンフジ」の仕込みに入り、２月には味が楽しめる予定。

　同社は二本松産の果物だけを使ったファーマーズワイン＆シードルで知られ、2013（平成25）年にシードル、翌年にワインを製造開始して以来、地域の桑畑活用と農家の栽培技術も進んで市を代表するワイナリーとなっています。「一慶」「一仁」などのワインは昨年11月までに仕込みを終え、今はタンクの中で熟成中。発売は５月下旬。今年は新ブランドの赤ワインも仲間入りする予定。

　作業場には持ち込まれたリンゴの甘い香りが漂い、洗浄されたのち１個ずつ搾られ、果汁はタンクへ。搾りかすはブドウ畑の肥料に再利用されるそうです。担当者は「阿武隈高原で栽培されたブドウ、リンゴはともに果実味にあふれ、おいしさは格別。気軽に楽しんでほしい」と〝地産地消〟を呼び掛けています。問い合わせは同社（電話0243-24-8170）へ。