• 2023.10.16
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朝河貫一博士が父正澄から受けた影響とは…

 世界的歴史学者の朝河貫一博士生誕150年記念企画展「朝河正澄・貫一父子物語」にちなんだ記念講演会は14日、二本松市安達文化ホールで開かれ、早稲田大文学学術院の甚野尚志教授が「朝河貫一博士が二本松藩士父正澄から受けた影響とは」と題し、朝河博士の父子関係や生涯を紹介。聴講者は親子の在り方をあらためて考えました。

朝河博士が父正澄から受けた影響について講演する甚野教授

 戊辰戦争に敗れた父正澄は立子山小に赴任し「第二の人生」を送りましたが、朝河博士にとって父ではなく先生で、継母にも厳しく育てられました。甚野教授は「現代の親子関係では考えられない」ほどの英才教育だったと紹介。朝河博士は二本松藩の歴史にも触れながら、自分の内面を常に見つめ、信念と行動力で日本や東洋、世界協調を発信し続けました。

 引き続き甚野教授を交え、加藤大史さん(二本松青年会議所)鈴木千鶴さん(市内小学校PTA)関奈央子さん(市教育委員)寺島康浩さん(NPO地域のみんなのチカラ)が「正澄・貫一父子から親として学ぶこと」をテーマに意見を交わしました。

親として学ぶことについて意見を交わすパネラー

 講演会に先立ち、中学3年生から募った作文コンクール表彰式が行われ、三保恵一市長、丹野学市教育長から最優秀賞の佐久間千陽さん(安達)門馬幸さん(岩代)早川明香里さん(福島三)らに表彰状が贈られました。佐久間さんらは発表で「信念を貫いて努力する」決意などを語りました。

 作文入選者は次の通り(敬称略)。

 本多慶弥(二本松一)石川陽菜(安達)梅原美遥(東和)佐藤真仲(渡利)

三保市長から表彰状を受ける入賞者

 ※企画展は11月19日まで、にほんまつ城報館1階二本松歴史館で開催中。午前9時~午後5時。入場無料。

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